大人気シリーズの第4弾。セルフワーキングマジックの隠れた名作がまだまだあります。
さすがに第4弾ともなると、マニアックな作品が揃っています。よほどのマニアでもない限り、初めて知る作品ばかりでしょう。マイナーですが、品質の心配はご無用です。これまで通り、Big Blind Media社のお眼鏡にかなったものが厳選されています。
セルフワーキングなので技術的な負担はありませんが、ちょっと頭を使う作品があります。事務的な手続きを踏めば、勝手に現象が起きる類のものはありません。マジシャンのやることがありますが、それを観客に意識させないよう手順や演出が工夫されております。ある程度マジックを知っている人ならより一層の知的興奮が沸き起こることでしょう。
マジックの裏側(=仕組み)は玄人好みですが、現象はどれも一般ウケするものです。賢く、そして力強いセルフワーキングマジックをここから仕入れてください。
Karmatic by John Bannon
マジシャンと観客がよく混ぜたデックを使った予言マジック。上記の動画でご覧いただけます。
Coincidence by Bill Simon
2段からなるメイトカードのマッチルーティン。パケットを2つに分け、片方のパケットから観客に1枚選んでもらいます。分かりやすいように、そのカードのみ元の位置で90度回転させ、パケットからはみ出させておきます。この状態で、両方のパケットを1枚ずつ表向きにしていきます。どれもペアになりませんが、観客の選んだカードの所のみメイトカードになります。次は、表向きのパケットから観客に1枚選んでもらいます。さきほどと同様に両方のパケットを確認していくと、観客の選んだカードのみメイトカードになります。
Five Nine King by Martin Gardner
観客が自由に選んだカードと、観客が3つに分けた山のトップカードがすべて同じカードになります。
Company of Three by Roy Walton
3枚の選ばれたカードが、不思議な方法で1枚ずつ現れます。※スペルトリックが含まれます。
Sorta Swiped by Jack Tighe
色違いのラッキーカードを使って観客のサインカードを探そうとしますが、失敗します。実は、ラッキーカードが観客のカードになっていたのです。
Miracle Aces by Stephen Tucker
観客に作ってもらった4つの山のトップカードを見ます。なんと、すべてAです。大部分を観客の手に委ねており、手続きに冗長さがないのが良いです。
Baker Street by Liam Montier
2人の観客に5枚ずつカードを渡し、その中から1枚選んでもらいます。1人目の観客に対しては、表向きの5枚から徐々に絞っていきながら当てます。2人目の観客に対しては、対象となるカードを見ることなく当てます。
Third Attribute by Michael Breggar
マジシャンも引っかかるカード当て。観客にデックをよく混ぜてもらい、適当にデックを分けてもらいます。その分け目のカードを見て覚えてもらいます。それから、観客にデックを裏と表で混ぜてもらいます。デックをスプレッドし、裏向きのカードを3枚適当に抜き出してもらいます。マジシャンはその3枚を見て、なぜか観客の選んだカードを当てます。
Swindle Coincidence by Peter Kane
よく混ぜたデック2組を使います。観客2人にデックを渡し、それぞれ1枚自由に選んでもらいます。その2枚が一致するかと思いきや、そうではありません。それぞれ選んだカードの数字の枚数目を確認すると、なんとその2枚が一致しています。
Card U Reka by U.F Grant
マジシャンは2組のデックを取り出し、観客に好きな方を選んでもらいます。そのデックから3枚のカードを選んでもらったら、テーブルに裏向きで並べてもらいます。マジシャンはもう1つデックを取り出し、中から3枚のカードを取り出します。観客の選んだ3枚を確認すると、すべて一致しています。マークドデックではありません。意外な解説策にマニアも驚かれることでしょう。