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松田道弘作品集、第1作目。
”処女作には、その著者のすべてが内包されている”とよく言われます。この作品集には、著者の改案に対するこだわりが顕著に伝わってきます。そのこだわりとは、現象をきれいに見せ、そして手順の流れを重視した作品に創り上げることです。
ここで取り上げているのは、いずれも著者の心を奪ってきた魅力的なテーマ。20作品全てに著者のこだわりが詰まっており、良い改案に仕上がっています。傑作マジックがより演じやすくなっていますので、レパートリーに取り入れてみてはいかがでしょうか?
また、改訂新版では、「20年後のアフターソート」としてマジック界の変化について言及しています。新しい技法の代替案も紹介されており、オリジナル版を読まれた方も楽しめる内容なっています。
第1部 フォア・エース・トリックの魔力
クラシック・フォア・エースの古典的な演出
チャールズ・バートラムの演出とやり方を紹介。マジシャンズチョイスも解説。
クラシック・フォア・エースの近代的な解決法
問題点の解決例とシークレット・アディションを解説。
作品1 「クラシック・フォア・エース」(その1)
松田氏のオリジナル技法、リバース・アンダー・カウントを使った大胆な解決法。
作品2 「クラシック・フォア・エース」(その2)
作品1の改案。
作品3 「私案トッピング・ジ・エーセス」
パケットを4個作ります。4枚のエースを見せた後、それぞれのパケットのトップに1枚ずつエースを置いていきます。4個のパケットを順に重ね合わせますが、トップから4枚のエースが出てきます。
作品4 「リバース・クラシック・エース・アセンブリ」
厚川昌男の”逆説のA”の応用例。
作品5 「消える4枚のエース」
コリンズのフォア・エースの改案。4枚のエースをテーブルに一列に並べます。それぞれのエースの上に、エースでないカードを3枚ずつ置きます。マジシャンは各パケットを取り上げて、エースが消失していることを示します。その後、観客にどれか好きなパケットを1つ選んでもらいます。すると、そのパケットが全てAになっています。
作品6 「ダブル・フェイス・エースの錬金術
マクドナルド、松田道弘、森下宗彦の3手順を解説。また、DFカードを使ったエースの消失法として、マクドナルド、バーノン、石田天海、森下宗彦らの方法を紹介。
作品7 「スローモーション・ジョーカー・アセンブリ」
エースの入ったパケットからエースが消失し、それがマスターパケットに1枚ずつ増えていくところを段階的に見せるマニアックな作品。エースの代わりにジョーカーを使うことで、ハンドリングの単純化に成功。
作品8 「プログレッシブ・エーセスの悪霊」
エースが1枚ずつ入った4個のパケットを作ります。エースが隣のパケットに移動し、3回繰り返すと、マスターパケットに4枚のエースが集まります。
作品9 「プログレッシブ・クイーンの悪夢」
プログレッシブ・クイーンのフェイクカードを使った手順。
作品10 「リバース・アセンブリの地下迷宮」
Aを4箇所に置き、その上に3枚ずつカードを加え4つのパケットを作ります。Aがマスターパケットに集まりますが、一瞬のうちにもとの3つのパケットに逆戻りしてしまいます。
作品11 「オープン・トラベラーズのダブルクライマックス」
手に持った3枚のAが1枚ずつテーブルに置いたスペードのAの場所に移動します。さらに4枚のカードを見てみると、全てブランクカードに変わっています。
第2部 最新流行のテーマへの挑戦
作品12 「エース・オープナーの効果」
観客が自由に選んだ4枚のカードが、なんと全てAです。2種類の方法を解説。
作品13 「ポーカー・デモンストレーションの呪縛」
5人の観客にカードを配っていき、自分の所に4枚のエースを集めることができます。
作品14 「私のリセット」
ポール・ハリスの傑作。4枚のKをテーブルに伏せておき、4枚のエースを手に持ちます。この4枚のエースが1枚ずつKに変化します。この後”リセットボタン”を押すと、4枚のKがたちまち4枚のAに逆戻りします。テーブルのパケットを取り上げてみると、キングになっています。
作品15 「私のインターレースト・バニッシュ」
4枚のKをファンにし、その間に裏向きに3枚のAを差し込んでいきます。表裏のカードが交互に並んでいますが、裏向きのカードが一瞬で消え、手には4枚のキングのみとなります。
作品16 「コレクターの妄執」
観客の選んだカード3枚が、4枚のエースの間にサンドイッチされた状態で現れます。
作品17 「Point of departureの混線」
2枚のジョーカーに挟んだ観客のカードが溶けるように消えます。テーブルに置いていたデックをスプレッドすると、真ん中から観客のカードだけが表向きで出てきます。
作品18 「オムニ・デックの伏線(アンダープロット)」
アンビシャスカードのクライマックスに最適なトリック。すり替えの方法も紹介。
作品19 「サンドイッチ効果の腐蝕度」
観客のサイン入りカードが2枚のジョーカーの間から現れます。
作品20 「オイル・アンド・ウォーターの迷路(ラビリンス)」
エキストラカード2枚を使った3段からなるオイル&ウォーター。アスカニオの手順の改案です。
20年後のアフターソート
作品の補足。出典や、新しい技法の紹介など。
全245ページ
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