カーディシャンの方、お待たせしました。スペインの至宝、ダニ・ダオルティスの最新作です!
やはり彼は期待を裏切りません。今作も圧倒的なクォリティーです。DVD2枚組で、マジック編とテクニック編に分かれています。
まずマジック編。相も変わらず、超絶不思議なトリックが9つ収録されています。たとえマニアであっても、何ら手掛かりが掴めないものもあるでしょう。怪しい箇所が見当たらないからです。彼が凄いのは、決して対マニア用の作品だけになっていないことです。すっきりとしたプロセスと強力な現象は、万人受けすること間違いありません。レパートリー候補が見つかるはずです。
テクニック編では、「技法を見えなくするための工夫」を紹介。力技ではなく、構造上の工夫で技法臭さを消すことを実現します。タマリッツやレナート・グリーン
、クリスチャン・イングルムといった凄腕マジシャンが編み出した技法を、彼なりに解釈し使いやすいように再構築したものも見どころです。
嬉しい日本語字幕付きです。世界最先端のカードマジックを存分に吸収してください。
- ワンモア・オープン・プレディクション
- マジシャン殺しのオープン・プレディクション。観客にデックをよく混ぜてもらいます。マジシャンがカードを1枚ずつ配っている最中に、好きなところで観客にストップと言ってもらいます。一度ストップと言われても、観客の要望があれば、さらにカードを配ります。偶然選ばれたカードが、最初に言った予言と一致しています。
- コインシデンス
- ミラクルな偶然。観客にデックを半分ほどで分けてもらいます。できた2つの山を、マジシャンと観客で1つずつ持ちます。お互いそれぞれの山からカードを選んだら、適当に混ぜたり配ったりして、どこにあるか分からなくします。お互いの山から1枚ずつカードを見ていくと、同じ枚数目に選んだカードがあります。
- ミドル・カード
- ダニのお気に入りトリック。観客の選んだカードを裏向きにし、別の表向きのカード2枚で挟みます。この3枚を、観客にデックの好きな箇所に戻してもらいます。マジシャンがデックをカットすると、観客のカード1枚が飛び出てきます。
- ワオ・プレディクション
- サカートリック風の予言マジック。これは思わずワォと言ってしまうでしょう。青裏のデックを観客に渡し、机の下で1枚のカードを裏返しに入れてもらいます。マジシャンは赤裏のデックを広げ、表向きの予言のカードを示します。青裏のデックから観客のカードを探すと、それは数字しかあっていません。間違いかと思いきや、デックを広げると同じ数字の2枚が表向きになっています。それだけではありません。観客のカードを裏向きにすると、それは赤裏だったのです。
- イマジナリー・ダイスII
- 想像上のサイコロを使って、2人の観客に数字を決めてもらいます。その数字を足した枚数目から、観客の選んだカードが出てきます。
- ホフジンザー
- デックを2回カットし、それぞれのボトムカードの数字を足します。デックのトップからその枚数分配ると、観客のカードが出てきます。
- オープン・プレディクション・ダイレクト
- まずマジシャンが予言として1枚のカードを言います。観客にカードを裏向きで1枚ずつ配ってもらい、直感でそのカードが来たと思ったら止めてもらいます。もちろん、観客は何の確証もありません。カードを見ると、見事予言のカードです。
- マジック・サム
- 観客にデックからカードを選んでもらったら、カオスな混ぜ方してもらいます。デックをテーブルに置いてもらったら、マジシャンは掌でデックを叩きつけます。すると、観客のカードだけテーブルを貫通します。
- フォーン・コード
- これはあり得ない予言マジックです。観客Aにはデックから適当な枚数カードを取ってもらいます。マジシャンは残りのデックからカードを取り出し、3×3ないし4×4の形で並べます。観客Bには、自分のスマホのパスコード順にテーブル上のカードを集めてもらいます。その枚数は、観客Aの持っているパケットと同じです。さらに、観客AとBがそれぞのパケットからカードを見ていくと、すべてメイトカードになっています。
- Red and Blac Separation(by spectators)
- 観客数人にデックを混ぜてもらいますが、デックは赤と黒に分かれています。
- Red and Blac Separation on the table
- 赤と黒に色分けしたデックを混ぜても、すぐに色分けできる方法。
- Color Separation (Triumph)
- トライアンフを演じながら、赤黒に色分けする方法。
- Color Separation (Cull)
- ホフジンザー・カルを使った色分け。
- Color Separation (One Two Separation)
- レナート・グリーンのワン・トゥー・セパレーション。上記より簡単な色分け方法です。
- Card Control
- キー・カードの有用な使い方を類解説。
- The Center Card Control
- 中央にあるカードをコントロールする方法。
- Anti Faro False Shuffle
- ファロ―シャッフルをしているように見せる方法を数種類解説。実際はデックを混ぜていません。
- False Count 1
- ちょっと変わったフォールスカウント。左手に持ったカードを1枚ずつ数えながら、右手に渡していきますが、実際より1枚多く見せます。
- False Count 2
- パケットの枚数を1枚から数枚多くカウントする方法。カード・アクロスに使えます。