岡野将太。ふじいあきらやゆうきともなど並み居るスペシャリストを煙に巻いてきた注目の若手です。
彼はマジックのメソッドにおける革命児と言っていいでしょう。「そんなやり方があったのか!」という感動を与えてくれます。彼の革新的ソリューションは、型破りでありながら、収まりとして完璧です。激しくも静かに機能するトリックは、濁りのない強い不思議を生み出します。
彼のファースト作品集となるこの『パズル』には、レギュラーデックででき、簡単に演じられる実用性の高い10作が収録されています(1作は少々難しいですが)。独特なスライトは使いません、現象が独特というわけでもありません。それでも他とまるで違うのです。規格外の発想に脱帽するでしょう。
非凡な才能をお楽しみください。
Afternoon Ace Assembly
4Aを4カ所に振り分けますが、それが済んだ瞬間1カ所に集まっています。
Air
リボンスプレッドをターンすると選ばれたカードが舞い上がります。
Blind
目を閉じてデックを持ってもらい、カードを表向きに置いていってもらいます。好きなタイミングで止めてもらいますが、自分の選んだカードのところで止まっています。
Fan Peek
観客の方にフェイスを向けてファンを開きますが、その状態で選ばれたカードがピークできます。
Foresight Prediction
2枚のカードを選んでもらい数字を足しあわせ、合計数の枚数目のカードを見て覚えてもらいます。 別のデックを広げると、その枚数目に覚えたカードがひっくり返っています。
Fork
赤のK2枚と黒のK2枚が観客の選んだ2枚をそれぞれサンドイッチします。
Midtown Jacks
プロットは同上。途中のプロセスはまったく違っており、上が一撃必殺なのに対しこちらはコンビネーションパンチ。
Penny's Braid
1枚選んでもらったらそれそ戻し、デックから適当な枚数を持ち上げてもらいます。残りのデックを混ぜてから。取った枚数を数えてもらいます。デックからその枚数を配ると選ばれたカードが出てきます。
Pocket Interlaced Vanish
4枚のKと4枚のAのうち1枚のKをポケットに、残りのK3枚をA4枚の間に挟みます。ここからAの間のKが3枚とも消失しポケットから出てきます。
Two For Two
2枚のカードを取り出し、予言として置いておきます。デックを手渡して3枚のカードを抜き出してもらい、そこから演者が1枚を選びます。これを主客逆で繰り返します。この2枚と予言の2枚をめくるとフォー・オブ・アカインドになっています。
