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コラム

第106回 ドクター・スリープ (2025.08/21 up)

YouTubeで「【テレビの真相】今宵のテレビ欄からマジック番組が消えた理由」という解説動画がありました。特に目新しいことは言っていませんが...。


予告編からどうぞ。


『ドクター・スリープ』

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原題:Doctor Sleep
監督:Mike Flanagan
脚本:Mike Flanagan
原作:Stephen Edwin King
出演:Ewan Gordon McGregor (Dan Torrance), Rebecca Ferguson (Rose the Hat), Kyliegh Curran (Abra Stone), Cliff Curtis(Billy Freeman)
配給:ワーナー・ブラザース
公開:2019年
上映時間:152分(劇場公開版)、180分(ディレクターズ・カット版)
製作国:アメリカ


スタンリー・キューブリック監督の「シャイニング」から40年後の話です。キューブリックは原作がお化け屋敷の話だったのを、狂人の話にしてしまい、更に、主演のジャック・ニコルソンは最初から切れそうなヤバい雰囲気満載で、ミスキャストだと誰しもが思ったことでしょう。原作者のスティーブン・キングもキューブリック版を批判しており、映画化権を取り返し、自分で脚本も手がけたテレビ・ムービー版を製作しましたが、凡庸な出来でした。キューブリック版に関しては、YouTubeで重箱の隅を突くような考察が多々されており、「Room 237」というドキュメンタリー映画まで作られました(日本語字幕はありませんが、YouTubeに本編もアップされています)。

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以下、色々な解説者による考察です。

「シャイニング」は原作と映画でだいぶ違いますが、「ドクター・スリープ」の方も違います。舞台は1980年のフロリダ。冒頭、森へ観光に来ていた母と娘のバイオレット。娘はひとりで花を摘みに行きます。水辺に帽子を被った女性、ローズ・ザ・ハットがおり、女の子は「マジシャンの帽子みたい」と言います。ローズは「魔法の帽子よ」と言って、帽子を脱いで中を改めます。女の子に手を入れさせると、花が出てきます。更に、沢山の花を出します。カットが切り替わっています。

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本作は前作とは異なり、マーベルにありがちな超能力バトルものになってしまいました。私はこの手のジャンルは好きじゃないのですが、監督はキューブリックの作風を良く研究し、セットや音楽も前作で使われたものを用いることで雰囲気を壊さないように撮っており、又、キューブリック版が好きな方のためにお楽しみがあります。まあ、映画史に残る傑作と認められている前作と比較すると差が大きすぎるので、評価が下がるのは否めませんが、1本の映画として見た場合、全体の出来としては悪くないと思います(但し、前作を見てないと話が分からないところが出てくるので、「ドクター・スリープ」から見ることはお勧めしません)。

次回もスティーブン・キング原作で、マックス・フォン・シドーが神父ではなく、真逆の悪魔を演じる「ニードフル・シングス」です。


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