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コラム

第100回 プレタポルテ(2025.7/4 up)

2年前にコラムを始め、毎週1度も穴を空けることなく100回連載しました。何らかの関係のあるものをその次に紹介するというリレー形式にしたので、興味のない作品も取り上げるきっかけになった一方、なかなかリレーにならないこともありました。大半は過去に見たことのあるもので、1997年から季刊誌「Four of a Kind」に載せてきたものに加筆して紹介してきました。誌面のように文字数制限は無いですし、映像の紹介もできるので、より具体的に解説できたと思います。コラムを書いていく調査過程で新たに見つけたり、コラムの読者から教えてもらったものもあります。解説を書くために見なければいけないこともあり、そのため、それ以外の本当に自分が見たい映画が後回しになってしまいました。又、映画自体を紹介するコラムではないので、そういった部分は他の人にまかせ、手品シーンを説明するためだけにストーリーを書くようにしてきましたが、これが結構手間でした。ネットの映画紹介文から持ってくればいいと思うかもしれませんが、どこも簡素で、他のどこかをコピペしたものばかりだったで、結局は、自分で書くことになりました。


では、最後の紹介です。予告編から。

『プレタポルテ』

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原題:Prêt-à-Porter
監督:Robert Altman
脚本:Robert Altman、他
製作:Robert Altman
出演者:Marcello Vincenzo Domenico Mastroianni(Sergei/Sergio), Sophia Loren(Isabella de la Fontaine), Anouk Aimée(Isabella de la Fontaine), Kimila Ann "Kim" Basinger(Kitty Potter), Julia Fiona Roberts(Anne Eisenhower), Lauren Bacal(Slim Chrysler), Tim Robbins(Joe Flynn), Teri Garr(Louise Hamilton), Sally Clare Kellerman(Sissy Wanamaker) 音楽:Michel Legrand
製作会社:ミラマックス
配給:ミラマックス
公開:1994年
上映時間:133分
製作国:アメリカ


パリコレを舞台に、デザイナー、カメラマン、モデル、ファッション雑誌の編集者、取材するマスコミの人々が大勢登場する内幕ものです。監督のロバート・アルトマンは皮肉った群像劇を撮るのが上手く、「ひまわり」のマルチェロ・マストロヤンニとソフィア・ローレン、「男と女」のアヌーク・エーメ、「三銃士」のジャン=ピエール・カッセル、「ナイン・ハーフ」のキム・ベイシンガー、「百万長者と結婚する方法」のローレン・バコール、「ショーシャンクの空に」のティム・ロビンス、「プリティ・ウーマン」のジュリア・ロバーツ、「ヤング・フランケンシュタイン」のテリー・ガー、「M★A★S★H マッシュ」のサリー・ケラーマンなどなど、有名な俳優がぞろぞろ出ています(サリー・ケラーマンは「M★A★S★H マッシュ」と似たシーンがありましたが、パロディでしょうか?)。アルトマンが監督するなら出演したいという人が集まったのかもしれません。そう言えば、最近は何故かオール・スター・キャストの映画を見かけなくなりました。

77分、デビッド・カッパーフィールドがクラウディア・シーファー同伴で、ブルガリのコレクションにやって来ます。この映画には実在の沢山のコレクションやモデルが登場しています。当時、クラウディア・シーファーと付き合っており、シーファーが出ることで、カッパーフィールドも顔を出すことにしたのだと思います。82分にも一瞬映りますがどちらも台詞はありません。

一応、コメディ映画ですが、大笑いできるものではなく、この映画で何が言いたいのかもよく分かりません。強いて言えば、最後のコレクションのシーンでしょうが、感動的とまで行かないのでそうとも思えません。まあ、ファッション業界人の生態をアイロニーに描きたかったのでしょう。ひとりがしゃべっていると他の人たちは黙って聞いているといった昔のハリウッド・スタイルではなくリアルな会話劇なので、ウディ・アレンの映画が好きな人は見てもいいでしょう。

デビッド・カッパーフィールドが下記動画で、手品が出てくる映画やドラマの解説をしています(取り上げたものは「グランド・イリュージョン」「プレステージ*」「グランド・イリュージョン 見破られたトリック」「幻影師アイゼンハイム」「大魔術師"X"のダブル・トリック」「俺たちスーパーマジシャン*」「アレステッド・ディベロプメント」「フーディーニ 幻想に生きた奇術師*」で、このコラムでは*の付いている3本を紹介しました)。

手品が登場する映画、ドラマ、アニメはまだまだあります。次に紹介できる100本が溜まったら、また続きを書こうと思います。


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