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コラム



第72回 リセットとパケットトランスポジション(2015.12.11up)

はじめに

1977年発表のポール・ハリスのリセットは、ブラザー・ジョン・ハーマンの作品の一つの改案にすぎません。しかし、その見事な改良と新しい発想がマニアの注目の的となります。そして、大きなテーマの一つとして発展します。このような大きな話題になるとはポール・ハリスも考えていなかったと思います。彼のリセットは、各部分がほれぼれするほどの頭の良い着想に満ちています。しかし、演じてみようとは思いません。どちらかと言えばマニア向きであるからです。それではハーマンの原案の方が一般客向きかといえば、そうとも言えません。ハーマンの場合はシンプルな入れ替え現象であるのはよいのですが、リセット以上に問題点が多かったからです。ところが、次々に改良が加えられ、2000年以降では入れ替わり現象だけの方がリセットの発表作品数を上回っています。どのような問題点があり、どのように変化発展しているのかを中心に報告することにします。

ところで、2016年の新年早々にToy Box 14号が発行されます。今回はパケットトリックの特集号です。その中で私は24ページを使ってパケットトリックの歴史を報告しました。本来は各現象別に変化発展の歴史も紹介する予定でした。しかし、ワイルドカード現象やツイスティングエーセス現象だけでもあまりにも多い発表数に圧倒され、現象別の歴史は断念することにしました。歴史全体の概要とパケットトリックに貢献したマジシャンやフォールスカウントに関連した話やエピソードを中心に報告することにしました。結局、現象別の歴史はこちらのコラムで発表した方がよいと考えました。その中でも、リセットとパケットトランスポジションの問題点や歴史には興味深い要素が多く、さっそく取り上げて報告することにしました。

リセットとリセットの元になる作品について

1977年のポール・ハリスの「スーパーマジック」の本にリセットが発表され、私も興味を引きつけられました。4枚のエースと4枚のジャックが示されて、4枚のジャックは裏向きでテーブルへ置きます。手に持っている4枚のエースが、1枚ずつ4枚のジャックに変わります。リセットボタンを押すと言って、パケットのバックを押さえると、元の4枚のエースに戻ります。テーブルの4枚のジャックは、そのままであることが示されます。この解説にはブラザー・ジョン・ハーマンの作品が原案として報告されています。それが「アンダーグラウンド・トランスポジション」と呼ばれている作品です。4枚のキングと4枚のエースが示されて、まず、2枚ずつが入れ替わります。3枚目も入れ替わり、4枚目も入れ替わります。そして、この4枚ずつを使って、フォロー・ザ・リーダーの現象に続けています。

ポール・ハリスのリセットのすばらしさ

問題点よりも先にすばらしさから報告します。まず、いくら強調してもしすぎることがないのが8枚だけで行っている点です。しかも、レギュラーカードだけです。このことは声に出さない場合でもアピールすべき点です。余分なカードやトリックカードを使う時は、上記のことを犠牲にしてでもそれ以上の効果をあげる場合に限定した方がよいのではないでしょうか。クロースアップショーとして少し派手さのある現象を見せたい場合や、特別のマニア相手の場合が考えられます。

次にすばらしいのが、エルムズリーカウントを1回だけにしている点です。リセットボタンを押して、4Aに戻す時に使っているだけです。最初の段階で4Aであることを示す時には、アスカニオスプレッドを使った頭の良い方法で示しています。後でエルムズリーカウントの問題点について報告していますが、3枚のAを4Aとして見せるエルムズリーカウントは1回だけにした方がよいと思っています。

3番目のすばらしさが、2枚のJだけで次々に4枚のJへ変化したように見せていることです。絵札であるので通用していることです。ゆっくりと1枚目と2枚目の変化を見せた後で、同じ2枚を使って3枚目と4枚目は同時に2枚の変化を見せています。この2枚のサイドではじき合わせ、マークの印象を与えないようにしているのも細かい配慮といえます。

リセットとアンダーグラウンド・トランスポジションの問題点

リセットの問題点として、最初に疑問に感じたことがあります。入れ替わる現象であるのに、何故、テーブルのパケットは入れ替わったことを見せないのかといった点です。最後で、そのパケットが元のままであることを示して終わっていますが、一般客はそれで納得しているのか疑問に感じています。

2番目の問題が少しマニアックな現象であることです。一般客にはシンプルに入れ替わるだけの方が不思議で、分かりやすい現象だと思います。4Aアセンブリーの作品においても、シンプルなクラシック4Aの方が一般客の反応が良いようです。スローモーション4Aだけでなく、それ以上にリバース4Aアセンブリーはマニアックです。一般客の反応が少し弱くなります。ただし、このリセットのマニアックさが、マニア心に火をつけたことも間違いありません。

3番目が覚えにくさの問題です。忘れやすいと言った方がよいのかもしれません。次々とジャックに変わる部分はよく考えられていますが、演じ続けていないとすぐに方法を忘れてしまいます。これは演者側の努力の問題ですが、年齢が高くなると負担が大きくなります。

これ以上に原案となるハーマンの作品には大きな問題があります。1番目の問題は現象がダラダラしていることです。原案では入れ替わる度に両方のパケットの変化を見せており、全体的に間延びした印象となります。全くインパクトが感じられません。リセットのように最後まで見せないのも問題を感じますが、毎回見せられるのも問題です。さらに、2番目の問題がフォロー・ザ・リーダーに続けていることです。二つのパケット共にあらためが可能な状態へ戻すために加えられたように思えます。これを加えることにより、ダラダラした印象がさらに強調され、全体の現象が弱くなったように感じます。3番目の問題が、エルムズリーカウントを多用していることです。原案では4回も使われています。表向きで行うエルムズリーカウントは同じカードを2回見せることになり、繰り返しは減らすべきです。

エルムズリーカウントの理想的な使い方について

エルムズリーカウントは1枚目と4枚目に同じカードが現れます。同じカードが見えても問題のない使い方が理想的であるわけです。カードの裏を使ったり、ブランクカードや同じ絵のカードの使用が理想です。エルムズリーが最初にこのカウントで発表したトリックが、1959年の「フォーカードトリック」です。青裏のブランクフェイスを使った作品で、1枚のジョーカーが現れ、消えたりひっくり返ったりした後で最後に赤裏のジョーカーとなります。この作品の翌年の1960年にダイ・バーノンの「ツイスティング・ジ・エーセス」が発表されています。この作品により、エルムズリーカウントが一躍有名になります。裏向きの4枚で、1枚だけが表向きとなり、カウントする度に違うマークのエースに変わります。私が現在でもレパートリーにしているマジックランド社製の「ニンジンとウサギ」では絵のカードが使われています。4枚のニンジンの絵のカードと、その裏のそれぞれが帽子の絵になっています。1匹のウサギが現れ、意外なニンジンも出現するクライマックスになっています。いずれも、エルムズリーカウントの理想的な使い方がされています。そして、この3作品とも最後にカードを客に渡してのあらためが可能です。

ところで、ツイスティングエーセスには派手さがなく受けないと言うマニアがおられます。もちろん、アンビシャスカードやトライアンフに比べると反応は弱いでしょう。しかし、カードを客にあらためさせ、レギュラーの4枚だけでこれだけの現象が起こったことが分かってきますと、後々まで尾を引く不思議さが残ります。リセットの8枚以上に、4枚だけでこれだけの現象が起こせることのすごさに感銘させられます。

普通のカードの表でカウントする場合は、いろいろと注意すべき点があります。絵札を使うとか、数のカードであれば同色の7~10のカードがおすすめです。2回ぐらいまでであれば使えそうです。問題を感じているのが3枚のAを4枚として見せる場合です。1回だけにしておくのが無難といえます。しかも、細心の注意が必要です。1枚の赤Aと2枚の黒Aを使い、赤Aが表向きの1枚目にしておく必要があります。そして、パケットを裏向けた状態から表向けてエルムズリーカウントをする用心深さが必要です。1回だけであれば見過ごしてもらえることも、繰り返されると同じAの存在が意識されやすくなり、疑念が生じてきます。

リセット以前に発表されていた巧妙な作品

1977年にリセットが登場する以前にも、ハーマンの原案を改良した作品がいくつか発表されていました。それらもよく考えられています。1970年発表のジョン・ラッカーバウマーの作品では、4Aと4枚のブランクカードが使われています。4Aの印刷がブランクカードへ移動するといった演出です。1枚のブランクカードだけは他面がスペードのAになっています。ブランクカードの使用により、エルムズリーカウントの問題が解決しています。1974年のエド・マルローの作品では、赤裏の4Qと青裏の4Kを使っています。カードの裏を使って、裏の色が次々と入れ替わる現象です。それにより、エルムズリーカウントの問題をなくしています。1976年のフィル・ゴールドステインの作品では、一方の表向きのパケットが、カウントするたびに次々と裏向きになります。その4枚を表向けると他方の4枚に変わっています。これには、黒い数のカード4枚と赤い数のカード4枚が使われ、それにより、エルムズリーカウントの問題を少なくしています。ゴールドステインの作品は、その後、J. C. ワグナーにより4Aと4Kを使い、少し方法を変えて演じられています。ゴールドステインの作品もすばらしいのですが、その1年後に発表されたリセットの新鮮さとインパクトに話題が集中することとなります。

その後の発展パート1 シンプルで分かりやすい工夫

リセットを単一のパケットで演じる試みが早い段階で発表されています。この方が一般客にも変化現象として分かりやすいのかもしれません。そして、途中で現れて消えたパケットを、1981年のドン・イングランドはデック中央より表向きで出現させています。また、デビッド・ソロモンは四つのポケットより1枚ずつ取り出しています。

リセットではなくパケットの入れ替わり現象だけの場合には、1枚ずつの入れ替わりではなく、4枚が一気に入れ替わる現象が多くなります。ダラダラと入れ替わるだけで特別なクライマックスがない現象よりも、一気に変わる方がインパクトがあります。デックを使って一気に変える方法はいろいろと発表されていますが、パケットだけで、しかも、レギュラーカードで行うのは1975年のマルローの作品が最初かもしれません。ダブルフェイスを使う方法は1937年に既に発表されています。ところで、単に変化させただけではインパクトが強くありません。変化する瞬間をビジュアルに見せた方が効果が高くなります。1983年のアール・ネルソンはカラーチェンジによりビジュアルなパケット変化を見せています。その後、各種の方法が発表されていますが、ハーフパスやパームを使う方法が中心となります。そのような中で、難しいことをせずにシンプルでビジュアルであるのが、2004年のMAGIC誌8月号のベルギーのYannick Chretienの方法です。カードをテーブルパケットの上へ落下させて変化させています。

その後の発展パート2 意外なクライマックス

クライマックスとして二つのパケットが交互に混ざり合う現象が数作品発表されています。その最初が1988年の岸本道明氏のマーベラスです。パケットの入れ替わり現象の最後に二つのパケットが混ざり合います。1993年のランディー・ターナーの方法ではリセット現象の後で交互に混ざり合うクライマックスとなります。そして、2012年のステラでは、佐藤喜義氏がリセット後に混ざり合うだけでなく、裏表交互にしています。これらは全て同じマークが隣り合うようにペアとなる細かい配慮もされているのが特徴です。驚いたのは佐藤氏の夕暮のステラです。裏表交互に混ざった表向きの4枚を取り出して裏を見ると、バラバラの裏の色となっています。もちろん8枚だけの使用で、トリックカードは使わず、タウンゼンドカウントや各種のカウントを駆使して作り上げられています。驚きの1作品と言えます。

4カ所のポケットとの入れ替わり現象もいろいろと発表されるようになります。最初は1981年のJerry Sadowitzの客に指定させた2組の4枚ずつのパケットの一方を、4カ所のポケットへ1枚ずつ入れて、手元の4枚と入れ替わる現象でした。1992年のジャック・カーペンターの方法では、デビッド・ソロモンの方法のように一つのパケットだけで開始し、途中で現れた別の4枚を4カ所のポケットより取り出しています。そして、別のリセットボタンを押す演出により、最初から持っていた4枚が消失しており、別々のポケットから取り出されます。最初の4枚は客にサインさせたカードで行っています。さらに、もっとたいへんなことをしているのが、1999年のGuy Hollingwerthです。2組の4枚ずつの全てにサインをさせ、一方の4枚を4カ所のポケットへ入れて、手元のカードとのリセット現象を行い、その後はカーペンターと同様なクライマックスを演じています。マニアにはすごさが分かりますが、一般客には本来のトラベラーズの現象の方が大きな反応が得られそうです。トラベラーズではサインさせた4枚を別々のポケットから取り出しているだけですが、その方が現象が分かりやすく不思議さがダイレクトに伝わるからと思います。このHollingwerthのポケットを使ったリセットもマニア向きの驚きの1作品です。

さらに、マニア向きのクライマックスが発表されています。リセット現象の後、テーブルパケットが全く別の4枚に変わってしまう作品です。または、両方のパケットの全てが別のカードに変わる作品もあります。1981年のマイケル・クローズは、4Aと4Kの入れ替わり現象のクライマックスとして、全てのカードをジョーカーに変えています。4枚のダブルフェイスが必要です。ラリー・ジェニングスの3作品はこの現象に徹しています。1986年の方法では4Qと4Kでのリセット現象の後、テーブルパケットが4Aになります。また、同年のポーカー現象では5枚ずつを使い、最後にはロイヤルストレートフラッシュが出現します。1990年の作品では4Aと4Kを使い、最後には全てがキングになります。リズムカウントを使い、8枚だけで行っている点で圧倒させられます。1990年のLouis Falangaの方法では、赤裏と青裏でリセット現象後に、テーブルパケットが緑裏になっています。これには2-4カウントが必要です。1996年のジム・スエインの作品では、カードケースに入れた4枚が別の4枚となって取り出されます。1999年のGuy Hollingwerthでは、4Aと4Kとカードケースを使った入れ替わり現象で、最後には全てがブランクカードとなります。これもマニアには驚きの1作品です。

おわりに

今回の調査でリセットもパケットトランスポジションもいろいろと発展していることが分かりました。しかし、見せる対象が一般客かマニアか、また、テーブルを囲んでの数名かクロースアップショーとしての多い人数かにより、見せる内容を変えるべきであるとも思いました。

今回のテーマの内容は、リセットよりもその元になるハーマンのアンダーグラウンド・トランスポジションに重点をおく予定でした。下記の作品一覧を見ていただければ分かりますが、ハーマンの原案よりも先にマルローの改案が発表されています。そのことも大きな問題ですが、マルローの改案は少し分かりにくい方法が取り入れられていました。ハーマンの原案のように読んでいますと頭が混乱してきます。状況をメモしながら読み進めて理解が出来ました。しかし、それほど変えているのに、カウントの問題部分には全く手がつけられていませんでした。また、興味深いことが、マルローはリセットの改案を発表していなかったことです。ところで、ハーマンの原案は1972年にラッカーバウマーにより発表されますが、1967年のキャッスルノートにはサーボンにより解説されていたことが分かりました。そこでは、最後にフォロー・ザ・リーダーには続けずに、別のシンプルな方法で解決していました。その部分がマルローの最初の改案の最後と同じでした。これは奇妙な点です。そのようなことを、もう少し詳しく報告しようとしましたが、そのことはリセット以上にマニアックなことです。そこで、リセット自体のことや、新しい発展に重点をおくことにしました。作品一覧では可能な限り紹介しましたが、抜けている作品があると思われます。少しでも役に立つことを願っています。


■ リセットとパケットトランスポジションの参考文献一覧
  トップの*印がリセット作品 ない場合はトランスポジション作品
  ?印はどちらでもない少し特殊な改案作品

 1937 作者不明 Kings and Aces Encyclopedia of Card Tricks
      KとAのダブルフェイス4枚を使用
 1969 Edward Marlo Hop-Skip-Jump Hex!
      位置の入れ替えと思い違いを利用
      ジョーダンカウント2回とエルムズリーカウント2回使用
 1970 Jon Racherbaumer Almost Making it The Hierohant 4
      4Aと4枚のブランクカード 1枚はトリックカード
 1972 Bro. John Hamman The Underground Transposition
      Kabara Vol.1 No.7
      エルムズリーカウント4回使用 フォロー・ザ・リーダーで終わる
 1974 Edward Marlo Color Transposition The Unexpected Card Book
      青裏4Kと赤裏4Qのバックでの入れ替わり現象
      赤裏4Kと青裏4Qに変化 
 1974 Edward Marlo Without a Gaff The Unexpected Card Book
      4Aと4枚のブランクフェイスカードを使用
 1974 Edward Marlo The Gaff Makes It The Unexpected Card Book
      1970年のラッカーバウマーの作品の改案
 1975 Edward Marlo Packet For Packet Transpositions
      Marlo's Magazine Vol.1
      4Aと4Kのダイレクトな入れ替わり
 1976 Phil Goldstein Counter Revolution Pabular Vol.3 No.4
      1976年Clussic Tackler 14 と 1990年Focusに再録
      黒4枚と赤4枚を使用 一方が1枚ずつ裏向いた後で他方の色になる
*1977 Paul Harris Re-Set Super Magic
      ハーマン作品の大幅な改案作品 最後がリバース現象
      アスカニオスプレッドとエルムズリーカウント1回使用
*1978 Earl Nelson Reset Reset Variations
?1981 Don England Reset Twist TKO
      A~4のカードが4JとなりA~4に戻る 4Jはデック中央より
 1981 Mike Close Wild Underground Transposition Arcane 3
      4Aと4Kを使用 最後は全てがジョーカーに 4枚のDF使用
 1982 Jerry Sadowitz The More Things Change
      Alternative Card Magic
      指定の2組の4枚の一方を別々のポケットへ入れ 他方と入れ替わる
?1982 David Solomon Pre-set Reset Sessions
      4Aが4Jに変化し4Aに戻る 4Jが別々のポケットより
*1982 Jeff Poncher Color Reset Apocalypse Vol.5 No.9
      ブランクカードの4枚に赤丸と他の4枚に黒丸を描いて行う
 1983 James Swain & Geoffrey Latta Preset
      Richard's Almanac Vol.1 No.7
      余分に1枚を使用 入れ替わり現象
*1983 Jon Racherbaumer Technicolor Reset
       Richard's Almanac The Summer Extra
      青裏4Kと赤裏4Aのリセット 4Aはポケットへ入れたまま
?1983 Ross Bertram Aces in Transit Bertram on Sleight of Hand
      デックを使ったチェンジにより4Aと4Kの入れ替わり
 1983 Earl Nelson Instant Reset アール・ネルソンの本
      シンプルでビジュアル パームによるカラーチェンジ使用
*1984 Henric Speehe The Test Tubec Child Pabular Vol.8 No.5
      この解説にはリセットの記載がない 現象はリセット
*1984 関上 晋 リセット リバイステッド YMS Review Vol.1
 1985 Phil Goldstein Stand up and Be Counting Pabular Vol.8 No.9
      立って演じるためにバーティカル・ゴーストカウント使用
      手元の4Kがカウントする度にAへ変化し4Aに
*1985 松田道弘 松田道弘のリセット 不思議14号
      最初はバーノン技法を使用し最後のテーブルパケットの見せ方を変更
*1986 Larry Jennings Well Oiled Reset
      The Classic Magic of Larry Jennings
      4Kと4Qでリセット現象 テーブルパケットが4Aに
      エルムズリーカウントの繰り返し(絵札のため問題が少ない)
 1986 Larry Jennings The Maestro's Poker Demonstration
      The Classic Magic of Larry Jennings               2組の5枚ずつの入れ替わり 最後はロイヤルストレートに
*1986 John Bannon AKA Reset Mirage Modern Card Magic
*1986 Louis Falanga Perfect Reset Apocalypse Vol.9 No.8
 1987 J. C. Wagner Twisted Underground Transposition
      The Commercial Magic of J. C. Wagner
      4Aと4Kに変えているが1976年のPhil Goldsteinとほぼ同じ
      ハーフパスは使用せず、ラストはギャンブラーズコップを使用
 1988 岸本道明 マーベラス 掌Palm No.1
      入れ替わり現象後に交互に混ざった同マークのペア4組に
*1989 Randy Wakeman Reset at Its Best Reset
      Apocalypse Vol.12 No.4
 1989 Bro. John Hamman The Axes and the Jaxes
      The Secrets of Bro. John Hamman
      前半はデックから4Aと4Jの取り出し その後原案に近い方法で
 1990 Larry Jennings Flawed Transposition Up in Smoke
      4Aと4Kを使用 最後は全てがKに 8枚だけの使用       
*1990 Louis Falanga Color (Re)set Spectacle
      赤裏4枚と青裏4枚でリセット現象 テーブルの4枚が緑裏に
*1991 Walt Maddison Boomerang Apocalypse Vol.14 No.6
*1991 Robert Bengel Respun Apocalypse Vol.14 No.8
 1991 John Carney Kings and Ace Change Places Carneycopia
      カラーチェンジでビジュアルに パーム使用
*1992 Jack Carpenter Multiplex Reset Modus Operandi
      手元の4Aだけで開始 4カ所のポケットの4Jと4A
 1992 James Swain New Wave Don't Blink
      裏の色の入れ替わり 赤裏ジョーカー4枚と他の青裏4枚
 1992 Edward Marlo After Plerce The Olram File 11
      赤裏4Qと青裏4A 4Aを一つのポケットに入れて入れ替わり
*1993 Yuji 村上 Oil & Reset 掌 Palm 12
      オイル&ウォーターの途中でリセット現象が入る
      超マニアックトリック 余分に多数のカードを使用
*1993 Randy Tanner Reset Final Card File by Jerry Mentzer
      最後は交互にまざる 同マークのペア4組として
*1995 高橋知之(ゆうきとも) Rubry Reset Labyrinth Vol.1
      6枚と2枚の新発想 最後の処理の方法が巧妙
*1996 James Swain Boxed Reset Miracles with Cards
      カードケースを使用 ケースから全く別の4枚が出現
*1996 Paul Harris Re-Set Options Art of Astonishment
      Chad Long や Earl Nelsonの部分的なアイデア
*1996 Bebel Reset レクチャーノート
      リセット後はギャンブラーズコップとアスカニオスプレッド使用
 1996 上田 勇 Tanpathu 掌 Palm 16
      特別なパームを使用 テーブルの2カ所のパケットの入れ替わり
*1997 Nick Trost Trost on Reset The Card Magic of Nick Trost
      途中はシンプルな繰り返しで変化させ最後は水と油的現象
*1998 Roberto Giobbi Set-reset Plus Card College Vol.3
      Bernard BilisとRichard Vollmerの提案を加えて
 1998 Bruce Cervon Preset Hard Boiled Mysterres
      4Aと4Kとの入れ替わり
 1998 Lee Asher Trey Sheik Sex Sells
      ハーフパス使用 カードでテーブルパケットをブラッシング
*1999 Guy Hollingwerth An Ambidextrous Interchange
      Drawing Room Deceptions
      サインさせた4Aと4K 4カ所のポケットを使ったリセット
*1999 Guy Hollingwerth Reset Quartet
      1枚の特別製のトリックカードを使用して 4Aと4Kのリセット 
 1999 Guy Hollingwerth Reset Blanks Quartet
      ケースと上記カードの使用 入れ替わり現象 全てがブランクに
 1999 Guy Hollingwerth Transposition Quartet
      上記カードの使用 4Aと4Kの入れ替わり
*1999 James Swain Metamorphosis 21st Century Card Magic
      4Kとケースの中の4Qのリセット 人体交換の演出で
?1999 James Swain Birds of a Feather 21st Century Card Magic
      4Aと4Kの1枚を入れ替えると他の3枚も入れ替わる(繰り返す)
*2002 Gaston Quieto Re-Test Krypton Close-up レクチャーノート
      4Aとケースの中の4Kとのリセット
*2003 松田道弘 リセットの変則的クライマックス
      現代カードマジックのテクニック
      4Aと4Kで演じてテーブルパケットがジョーカーに
 2004 Yannick Chretien Reflipped MAGIC誌8月号
      テーブルパケットへ1枚を落下させて変化後に残り3枚も変化
 2005 J. K. Hartman Flip Flap Magic誌4月号
      上記の改案
 2006 Alfonso Preset 2006 Japan レクチャーノート
      ギャンブラーズコップと2回のハーフパスの使用
 2006 荒木一郎 リセット・オードブル テクニカルなカードマジック講座2
      対角線上のコーナーを持ってのビジュアルなチェンジの使用
*2006 荒木一郎 リセットの考察 テクニカルなカードマジック講座2
 2007 Allan Ackerman Rapid Exchange The Magician's LTD Cookbook
      ポケットを使用した1982年のJerry Sadowitzの改案
 2009 福田庸太 Another Visual Transposition F-Orbital Move
      特別なムーブを使用 ビジュアルな入れ替わり現象
 2009 Bro. John Hamman Bro. Hamman Passe Effect
      Castle Notebooks Vol.4 1967年8月の記録として
      1968年1月のバーノンの方法の記録もあり
 2010 John Guastaferro Intuition & Out of the Blue One° Degree
      4Qによるカード当て 4Aと4Qの入れ替わりと裏の変化
*2010 Caleb Wiles Color Heist Card Magic USA
      青裏4Kと赤裏4Aの使用 変化させる度に裏表を示す
*2012 佐藤喜義 ステラ The Amazing Sally Vol.1
      リセット現象後に裏表交互に混ざり同マークのペア4組に
*2012 何嘉晃 ステラ2 The Amazing Sally Vol.1
      ステラと同現象 リセット後の4枚を見せる方法を変更
*2012 佐藤喜義 夕暮のステラ The Amazing Sally Vol.1
      ステラと同現象の後で表向き4枚の裏が全て違った色に
 2013 Paul Cummins Seemless FASDIU 2013
      1枚のQで各種の現象後4Qと4Aの入れ替わり ハーフパス使用 


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