「奇術探究」は毎号ひとつのテーマで作品を紹介する小冊子です。奇術家たちの様々なアイディアが楽しめます。
今回の特集はセルフワーキングマジックです。ゆうきとも、野島信幸等5人のクリエーターによる7作品が収録されています。
観客の嘘を見抜いたり、トライアンフをパケットでやってみたり、観客が選んだ場所からその日の日付を表すカードが出てきたり、と素敵な現象がそろっています。
読めばすぐにでも演じてみたくなるでしょう。それが可能なのがセルフワーキングの良いところです。
【収録内容】
トリプル・ツインズ ―― ゆうきとも
観客3人のそれぞれ選んだ場所にカードを挟んでいきます。各カードの隣がメイトカードです。
ミニトラ全自動版 ―― 野島伸幸
パケットで行うトライアンフ現象です。10枚程度のカードの裏と表を混ぜます。観客のカード以外すべて裏向きになります。
The Catcher in the Lie ―― 齋藤修三郎
よくシャッフルしたデックから、数人の観客に、裏向きで2枚ずつカードを配ります。まず1人目の観客に2枚のうち1枚の色を教えてもらいます。この時、必ず嘘をついてもらいます。 これは嘘のつき方を見るためです。2枚目のカードの色を教えてもらいます。ここでは観客は本当のことを言っても、嘘を言ってもかまいません。どちらを言われても、マジシャンは2枚目の色を当てます。 残りの観客についても同様に当て、最後の観客については表情を見ずに声だけで当てます。
セルフオーダー ―― 南部信昭
ハートのA~Kまでを出します。順番はバラバラです。おまじないで、順番がそろいます。
アンダーダウン・ミラクル ―― 石田隆信
パケットから観客にカードを1枚選んでもらい、覚えてもらったら戻してもらいます。好きなだけ混ぜてもらった後、トップカードをめくってもらいますが、観客のカードではありません。そのカードの枚数目から観客のカードが出てきます。
カミキリシンパシー ―― 野島伸幸
正方形の紙を3回折り、三角形にします。この三角形をさらに半分に折って、折り目の右側か左側かを観客に選んでもらい、ペンで×印を書いてもらいます。折り目で切ると、観客が選んだ方だけがバラバラになり、破片を組み合わせれば×印ができます。
本日限定のマジック ―― ゆうきとも
マジシャンが1枚、観客が3枚カードを選びます。マジシャンのカードがその日が何月なのかを、観客のカードの合計がその日が何日なのかを表します。