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自由に思い浮かべてもらったカードを言い当てます。
あるなしで判断する古い原理の応用ですが、従来必要であった計算がなくなって、楽に演じられるようになっています。演技中ひそかに計算すると言うのは案外難しいので、この差は大きいです。全神経を演出に向けられる訳です。
プレゼンテーションがまた良く考えられています。ふざけた予言マジックからのどんでん返し、楽しく不思議な作品に仕上がっています。
この類ではベストです。きっとお気に召すでしょう。
【現象】
マジシャンは観客に、52枚のカードの中からどれでも好きな1枚を思い浮かべるよう頼みます。
「カードは決まりましたか?」
「ええ」
「予言されていたら不思議でしょう?」
マジシャンは、ケースを取り出し、中を見せます。52種類全てのカードが印刷されたパネルがあります。
「確かにありますけど…」
「違うんです。ここからが本番です」
マジシャンはケースの中身を取り出して観客に渡します。カードが全て印刷されてように見えたのは、実は8枚の透明のパネルが重なった物で、各々のパネルには色々なカードがランダムに印刷されています。パネルの他には折り畳まれた紙があります。
「紙は予言です。パネルの中から思い浮かべたカードが印刷されている物を抜き取ってください」
マジシャンは取り残されたパネルをケースにしまいます。
「予言を読んでください」
(予言:思い浮かべたカードは、3つのパネルに印刷されているでしょう)
当たってはいますが、観客は釈然としません。
マジシャンはその様子を見ていいます。
「わかっています。必ず3枚になると思っているんでしょう。実際その通りなんです……スペードの7が選ばれたときは!」
思い浮かべたカードをズバリ言い当てられた観客は、開いた口がふさがりません。