コラム | マジック用品グッズショップ（手品ショップ）フレンチドロップ

商品点数：	0点
合計：	¥ 0

第75回奇術師フーディーニ　～妖しき幻想～(2025.1/10 up)

明けましておめでとうございます。年末は大阪へ行ったついでに、宮中桂煥氏のマジック専門古書店「あるよ」に寄ってみました。「ありますか？」と聞かれた時に「あるよ」と答えたいから、そう名付けたそうです。私もかなりの本を持っている方だと思いますが、確かに、見たことさえないものも色々とありました。陳列されていたものは思ったよりも和書が多く(出していないだけで、洋書はもっと多そうです)、松田道弘著の本は手品以外のものもかなりありました。全体的な値段は、一般の古本屋で見かける、そんな値段で誰が買うの？といったものよりは安いですが、もうちょっと安くした方が、氏が言われている本が売られたり買われたりすることで世の中を回るようになるでしょう。珍しいものを見たい方は、行けば必ず見つかります。

予告編をご覧下さい。

『奇術師フーディーニ〜妖しき幻想〜』

原題：Death Defying Acts
監督：Gillian May Armstrong
出演者：Guy Edward Pearce (Harry Houdini), Catherine Zeta-Jones (Mary McGarvie), Saoirse Ronan(Benji McGarvie)
Magic Consultant：Scott Penrose
公開：2008年(日本劇場未公開)
上映時間：96分
製作国：イギリス、オーストラリア

タイトルの意味は「死をも恐れぬ行為」です。日本劇場未公開ですが、2009年7月29日にDVDがリリースされ、U-NEXTなどでも見ることができます。母亡き後に母との交信を試み、降霊術に傾倒していったフーディーニと降霊術師メアリーとの恋に焦点が当てられているので、マジック･シーンは少ないです。

冒頭、フーディーニは鎖で縛られ、水中へ落とされますが脱出します。エディンバラに住む貧乏なメアリーとその娘ベンジーは、2人でインチキ降霊術を行って細々と暮らしていました。ショーの開場を待っている人たちの持ち物を予めチェックしたり、図書館で死亡記事を調べるといったリサーチをします。更には客の懐中時計をスリ、その客に関することを降霊術で言い当て、「あの世から届けられる」と言うと、無くした時計が天井から落ちてきます(盗んだ時計をスタッフが天井から落とす)。そして予め知っていた、時計の裏に書かれたメッセージを読み取ったようにして言います。その後、映画を見に行った2人は、フーディーニの「母の最期の言葉を当てた者に1万ドル進呈」という広告を見ます。更に、彼女たちが住んでいるエディンバラへ公演に来ることになります。エディンバラへ到着したフーディーニは熱狂的な歓迎を受け、挑戦者に腹を殴らせますが何ともありません。しかし、ホテルへ着くやいなや、コルセットを外し、血へどを吐きます。

27分、ベンジーはフーディーニのことを調べようと楽屋に忍び込みますが、フーディーニに見つかってしまいます。しかし、彼はベンジーを寛大に扱い、彼女の耳の後ろからショーのチケットを取り出して渡します。メアリーは降霊術を成功させて賞金を獲るためフーディーニに近づくのですが、親しくなるにつれ、次第に惹かれていってしまいます。

49分、パブでフーディーニは右手のバック･パームからワンダラー･サイズのコインをプロダクションし、弾き上げ、拳の上に押さえて取り、表か裏かとメアリーに尋ねます。しかし、手の甲にコインはありません。メアリーはペニーを取り出し、同様にコインを消した後、サム･パームしているのを見せます(実際にやっており、あまり上手くありません)。フーディーニも笑って、サム･パームしているのを見せます。

57分、フーディーニはホテルの部屋で拘束着を付け、逆さ吊りになって抜ける練習をします。

果たして、2人の恋の行方は？上記で挙げたマジック･シーンは予告編でちょこっと見ることができます。

フーディーニの映画やドラマが何本かあるので、今後、連続して紹介していきます。