今年はオハイオ州クリーブランドにおいてIBM大会が開催されました。クリーブランドはアメリカとカナダの境界にあります巨大な五大湖のすぐ下に位置しています。大会の正式な参加人数はわかりませんが、1000人は参加されていたのではないかと思われました。 |
今年の出場者は例年より多い27名で、4時間半かけて見続ける状況となりました。27名の出場者の内、24名は一定レベルの内容のある発表をされており、その中の2名は特に高いレベルと思われました。結局、予想どおりに、この2名がシニアでの1位と2位を獲得されました。特に1位となった方は、私がいました会場では、演技後にスタンディング・オベーションをうけていました。昨年までの私の報告は、ファイナル6に残りました出場者の演技内容を中心にしてきました。しかし、今回はせっかく多数の方が演技をされていますので、全体の傾向や印象に残りました演目のことを中心に報告したいと思います。 |
1位になった方はミシガン州のRickMerrillさんです。立ったままでテーブルは全く使用されませんでした。 |
2位はカルフォルニア州からのIvan Amodeiさんです。 |
二人に共通していますことは、数分間の演技がだれることなく、次々と現象が起こり、しかも、失敗しないだけでなく、失敗することを感じさせない安定したテクニックで演じられました。また、全体の構成もよく考えられており、演技に引き込まれてゆきました。 |
彼は13〜15才ぐらいだと思います。ファイナリストの6名に入れなかっただけでなく、ジュニアの2位も取れませんでした。それでも、もう一度観ておきたかった演技者でした。
彼は、最初の段階で、デックを空中で4分割しながら行うフラリッシュ・カットを行いました。しかし、動作がぎこちないのです。スムーズに出来ないのならば、行うべきではないと思ってしまいました。しかし、この後で行われた4枚のエースを次々と各種のフラリッシュ的方法により取り出すのは、かなりうまかったのです。ただ、気になったのが4枚目のエースの取りだしです。左手のデックの中央より、ブーメランのように飛び出させて、右手でつかまえようとするのですが、失敗してしまいました。「プロであれば、必ずつかまえることが出来ます」というようなことを言ったと思うのですが、もう一枚のカードを飛び出させ、今度は右手できっちりとつかまえていました。それは、勿論、4枚目のエースでした。 |
今年は4名がカップ・アンド・ボールを演じていました。 |
数名の方がコイン・アセンブリーを演じられましたが、その中で二人の方が、少し変わったことをしていましたので紹介させていただきます。一人の方は、2枚の透明なカードでコインをカバーしてアセンブリー現象を演じていました。変わったムードがあって面白いと思います。しかし、思ったほどのインパクトは感じられませんでした。 |
今回の27名の出身地をみますと、地元のオハイオ州の方が9名、隣のミシガン州とペンシルバニア州を加えますと、半数の14名となります。もちろん、遠くはなれたハワイから1名、カルフォルニアからは3名もチャレンジされています。しかし、地元からが、どうしても多くなります。 |